2012年03月02日
壹岐幸二
インタビュー記事
作家は日常の暮らしの中で使いやすいということを大切にしている。
土と焼成、技術のバランスの良さはその時代で変わってゆくものだ、
完成された物の良さを追求しながらも時代という時間の中に生きる人の生活を感じ、
表現することを決して忘れてはいない。彼にとって時代とは淡々とした毎日と同時に遊びや、
先人から受け継がれる何かにも重要なポイントがあるのだろう。
海と山の自然に囲まれた中で作る工房陶器も後世につないでゆく
若い作家の技術指導への真剣な気持ちと共に、
彼らへの期待を楽しむ。等身大の作家の清さや心地よさがある。
本展での出品作品は個人や人のサイクルを注視した一生のポートレイトだ。
朽ちてはいるが味があるものや、細部の造形に個性があるもの。
身近な誰かの人生であるかもしれないが、
現在の自分像と未来の自分像でもあるのだろう。
井上緑
2012年 壹岐幸二・章子二人展 ギャラリーKOHORO(双子玉川)予定
Posted by TOUGEI OKINAWA2012「うぎゃあ」 at 18:17│Comments(0)
│作家情報